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事業内容

事業内容

平成20年度事業報告

 

Ⅰ.事業全般


平成20年度は、協議会の目的を共有する九州地域の広域連携組織である「九州イノベーション創出促進協議会」を設立の上、次に掲げる事業の展開を通して、地域企業の技術開発力の向上を図り、地域発のイノベーション創出を加速化させる基盤づくりを行った。


1.組織体制の確立

2.研究開発資源の広域的なデータベース構築に向けた取り組み

3.ネットワークの形成に向けた取り組み

4.地域企業の技術課題に対するワンストップサービスの推進

5.評価・分析手法の確立に向けた共同研究開発の実施

6.各種調査の実施

7.普及啓発事業の実施


Ⅱ.個別事業実績

 

組織体制の確立

(1)総会の開催
九州地域の大学・高専、公的試験研究機関、産業支援機関、経済団体等の60機関で構成する「九州イノベーション創出促進協議会」の設立総会を、平成20年9月18日に開催した。
設立総会では、協議会の「設立趣旨」、「協議会規約」、「20年度事業計画」等の議案が審議され、承認された。
会長には (社)九州経済連合会  理事・産業振興委員会副委員長の利島康司氏(㈱安川電機 取締役社長)が選任された。

  • 開催日:平成20年9月18日(木)
  • 場所:ハイアット・リージェンシー・福岡(福岡市)
  • 出席者:115名

また、12月3日(水)、副会長である九州大学理事・副学長小寺山亘氏の交代に伴う臨時総会を書面開催し、後任の副会長として同職の安浦寛人氏が選任された。

(2)幹事会の開催
平成20年11月に、幹事会(委員11名)を開催し、事業の推進と円滑な運営に向けた審議・助言をいただくとともに、協議会構成機関(以下「構成機関」という)から提案された広域連携事業調査テーマの選定等について審議された。
また、幹事会の委員長には、産業技術総合研究所九州センター所長の立山博氏が選出された。

  • 開催日:平成20年11月19日(水)
  • 場所:(財)九州産業技術センター会議室(福岡市)

 

(3)事業推進調整会議の開催
平成20年9月以降、コーディネータ、エンジニア、事務局関係者等で構成する事業推進調整会議を毎月(合計7回)開催し、各事業に関する企画・調整を行った。

(4)コーディネータ・エンジニアの配置
協議会事務局に専門知識を有するコーディネータ・エンジニアを配置し、「関係機関のネットワーク形成」、「地域企業の技術課題に対するワンストップサービス」、「研究開発資源の広域的なデータベース構築」、「評価・分析手法の確立に向けた共同研究開発」等の円滑な実施に向けた取り組みを進めた。

  • 全体分野:統括コーディネータ(1名)、エンジニア(1名)
  • 3分科会:コーディネータ(計3名)、エンジニア(1名)
  • 合計 6名

研究開発資源の広域的なデータベース構築に向けた取り組み

 

(1)開放試験研究機器データベースの整備
九州知事会の協力の下、各県の工業系公設試が保有する開放試験研究機器のデータベースを全国統一のフォーマットで作成し、ホームページで企業等に広く紹介した。
○開放試験研究機器データベース作成件数:953件

  • 内訳:福岡県 31件、佐賀県 155件、長崎県 155件、熊本県 164件大分県 172件、宮崎県 183件、鹿児島県 93件

(2)分科会データベースの整備
分科会担当のコーディネータが、当該分野の活動に関連する研究者等を訪問の上、研究者及び共同研究等に利用可能な試験研究機器のデータを収集・作成し、ホームページを通して、分科会データベースとして分科会会員に提供した。
○分科会データベース(研究者・機器)作成件数:92件

  • 内訳:生産計測技術分科会 11件、カーエレクトロニクス分科会 41件、農工連携分科会 40件

 

ネットワークの形成に向けた取り組み

(1)構成機関とのネットワーク形成
構成機関とのネットワークを強化していくため、各機関(60機関)から「実務担当責任者」を選任していただき、協議会事業に関する情報を提供するとともに、ワンストップサービス事業等での連携を図った。
  
(2)分科会、研究会活動を通じたネットワークの形成
次の3つの分科会を設置し、それぞれの研究会活動等を通じて、ネットワークを形成するとともに、参加企業が抱える技術課題への対応、共同研究開発テーマの提案に向けた検討等を行った。
生産計測技術分科会
半導体関連分野に生産現場での計測技術の推進を目的とする生産計測技術分科会を設け、同分科会における研究会活動を実施した。
分科会 2回開催
・第1回:12月22日(於:中小企業基盤整備機構九州支部)
・第2回:3月13日(於:福岡県中小企業センター)
研究会 ・画像処理技術研究会:5回開催(10月、11月、12月、1月、2月)
・プラズマ技術研究会:1回開催(3月)
備考 共同研究開発の提案:2件
 (いずれも研究機関と企業が共同で自主研究開発)
カーエレクトロニクス分科会
自動車関連分野に世界競争を勝ち抜くためのカーエレクトロニクス分科会を設け、同分科会における研究会活動を実施した。
分科会 1回開催
・2月25日(於:北九州学術研究都市)
研究会 ・車載半導体研究会:3回開催(9月、11月、1月)
備考 共同研究開発の提案:3件
 (1件は国の提案公募事業に応募、2件は具体的フォーメイションを検討中)
農工連携分科会
食品・バイオ分野に食品・農産物の安全性・機能評価を目的とする農工連携分科会を設け、同分科会における研究会活動を実施した。
分科会 1回開催
・2月16日(於:長崎県工業技術センター)
研究会 ・有害菌・機能の計測研究会:4回開催(9月、1月、1月、2月)
・超音波利用技術研究会:1回開催(1月)
備考 共同研究開発の提案:1件
 (JST「地域ニーズ即応型(20年度第2期」)に採択)

地域企業の技術課題に対するワンストップサービスの推進

 

(1)技術相談窓口の設置
協議会事務局(福岡市)に、地域企業の技術課題解決に向けた技術相談窓口を設置し、協議会に配置のコーディネータ、エンジニアが、構成機関と連携して広域的な技術相談のワンストップサービス体制を整備するとともに、具体的な技術相談に対応した。
また、個別の分科会では、当該分野に関連する企業の技術的課題等に対して、各分科会を担当するコーディネータ、エンジニアが、分科会関係者等と連携して技術相談ワンストップサービスに努めた。
なお、ホームページ、企業向けパンフレット、各種セミナー等を通じてワンストップサービス事業のPRに努めた。
○技術相談対応実績:73件 (うち、分科会対応 42件)

評価・分析手法の確立に向けた共同研究開発の実施

 

(1)半導体関連分野における「高精度・高スループット2D-3Dインスペクション技術の開発」
画像処理による焦点深度の深い鮮明な撮像法の確立、低コントラスト欠陥検出法の確立、2D画像に基づく3D情報の取得法の確立及び高精度2D-3D変形計測法の確立に取り組み、それぞれの検査項目に係わる画像処理ソフトを開発して機能確認作業を行うとともに、各方法の基本的なマニュアルを作成した。

参画機関 ・産業技術総合研究所九州センター
・福岡県工業技術センター
・熊本県産業技術センター
・鹿児島県工業技術センター
検討会 5回開催
・第1回 10月3日(於:鹿児島県工業技術センター)
・第2回 11月18日(於:熊本県産業技術センター)
・第3回 12月22日(於:産総研九州センター 福岡サイト)
・第4回 1月26日(於:産総研九州センター)
・第5回 2月24日(於:福岡県工業技術センター 機電研)

(2)食品・バイオ分野における「食品・農産物の有害菌・機能の計測技術の開発」
九州地域において盛んな食品・バイオ産業のイノベーション創出に資するため、食品有害菌の迅速検出技術や農産物の糖度等の機能計測技術の開発を行い、その中で微生物検査キットや携帯型糖度計を製品化するとともに、各方法の基本的なマニュアルを作成した。
参画機関 ・産業技術総合研究所九州センター
・福岡県工業技術センター生物食品研究所
・長崎県工業技術センター
・宮崎県工業技術センター
検討会 3回開催
・第1回 9月29日(於:産総研九州センター)
・第2回 1月29日(於:福岡県工業技術センター 生食研)
・第3回 2月17日(於:長崎県工業技術センター)

各種調査の実施

 

(1)広域連携事業調査
半導体関連分野、自動車関連分野、食品・バイオ分野における共同研究等の促進を図るため、協議会構成機関から「広域連携事業調査」を募集し、事業推進調整会議の審査委員会及び幹事会で審査の結果、2テーマを採択、実施した。

テーマの1 「LSIを高品質で安定に量産するための半導体製造装置の開発を目指した部材および構成機器に関する調査」
・委託機関:株式会社 カネカテクノリサーチ
・調査委員会構成メンバーの所属機関:
 産業技術総合研究所、九州大学、佐賀大学、有明工業高等専門学校、企業3社
・調査期間:平成20年12月1日~平成21年3月10日
テーマの2 「天然由来食品・バイオ原料の抽出・濃縮技術に関する市場性調査」
・委託機関:財団法人 飯塚研究開発機構
・調査委員会構成メンバーの所属機関:
  飯塚研究開発機構、福岡県工業技術センター、大分大学、八代工業高等専門学校、福岡県中小企業振興センター、企業1社
・調査期間:平成20年12月5日~平成21年3月10日

(2)協議会事業に関するニーズ調査
大学・高専、公的試験研究機関の「構成機関」及び「地域企業」を対象に、協議会事業に関する地域ニーズ等を把握するとともに、今後の協議会の方向性を明らかにすることを目的として実施した。
アンケートやヒアリング等を通じた調査の結果、九州地域における研究開発資源のデータベースやオープンリソース化、企業の技術課題に対するワンストップサービス等に対する「地域ニーズの強さ」を把握するとともに、今後の「協議会の取り組みの基本方向」として、次のような点が示された。
構成機関の受入れ体制の整備とともに、利用者の立場に立った研究開発資源データベースの充実とオープンリソース化の促進
構成機関の総合力による地域企業の多様な技術相談に対する広域的なワンストップサービスの推進
分科会・研究会活動等を通じたネットワーク形成と企業の技術課題等への対応
協議会内での限られた人材、資金の効率的・効果的な活用と、補助事業終了後の事業運営を見越した活動内容の検討
☆地域企業及び構成機関に対するアンケート調査の主な結果項 
項目 ニーズあり その他
(1)研究開発資源のオープンリソース化に関わる企業ニーズ
   
 ①機器・設備利用希望 希望あり 44.8% 希望なし 40.8%、不明 14.4%
 ②データベース利用希望 希望あり 50.2% 希望なし 35.8%、不明 13.9%
(2)ワンストップサービスに関わる企業ニーズ    
 ①技術相談・依頼試験等希望 希望あり 44.8% 希望なし 45.3%、不明 10.0%
(3)分科会に関わる企業ニーズ    
 ①協議会の分科会全般への関心 関心あり 52.2% 関心なし 47.8%
 ②関心のある分科会
  (①で「関心あり」とした企業が複数回答)
①農工連携 76.2%、②生産計測 26.7%、③カーエレクトロ 23.8%
(4)データベースに対する協議会構成機関のニーズ    
 ①開放機器データベース 使いたい 48.0% 今はないが必要があれば使う 52.0%
 ②分科会会員向けデータベース 使いたい 48.0% 今はないが必要があれば使う 48.0%、使わない 4.0%

[備考]
・上記(1)(2)(3)の企業アンケートは、回答企業294社中、「これまでも今後も研究機関等の利活用はしない」とする93社を除く201社の集計結果
・(4)の協議会構成機関アンケートは、大学・高専、公的試験研究機関を対象とする25機関の集計結果


・委託機関:株式会社 開発計画研究所
・アンケート回収状況:(有効回答数/調査対象数)
 ☆大学・高専、公的試験研究機関の構成機関 (25機関/35機関)
 ☆地域企業 (294社/1853社)
・調査期間:平成20年12月26日~平成21年3月25日


(3)車載用半導体技術動向調査
車載用半導体関連技術の研究動向を調査の上、注力される分野及びレベル、研究者・研究機関等を把握し、今後の研究会活動における研究テーマの絞り込み等に資することを目的に実施した。
・委託機関:株式会社 矢野経済研究所
・調査期間:平成21年1月30日~平成21年3月18日

普及啓発事業の実施

 

(1)広報事業
協議会の事務局に「ホームページ」を立ち上げ、各種の協議会活動や開放試験研究機器情報、技術相談コーナー、構成機関の支援メニュー等を発信したほか、「協議会紹介用のパンフレット」等を作成し、協議会活動の広報に努めた。
①「ホームページ」の開設
 ・平成20年10月末に開設し、協議会の各種活動や、関係情報を発信
②「協議会紹介用のパンフレット」等の作成・配布
 ・「協議会を紹介するパンフレット」を作成し、構成機関や地域企業に広くPR
 ・ワンストップサービスを円滑に推進するため、「構成機関向けの冊子」及び「企業向けのパンフレット」を作成し、PR

(2)普及セミナーの開催
構成機関の連携・協働関係を深めるとともに、協議会活動を広く周知していくため、2か所(福岡市、宮崎市)で普及セミナーを開催した。

KICC普及セミナー福岡 ~九州のイノベーション創出基盤の強化に向けて~
開催日 平成21年1月29日(木)
開催場所 博多都ホテル(福岡市)
参加者 75名
概要 ○特別講演2件
 ・九州大学 理事・副学長  安浦 寛人氏
  『産学官連携による地域クラスターの形成』
  ~シリコンシーベルト福岡プロジェクトを中心に~
 ・(株)ワイビーエム 代表取締役会長  吉田 哲雄氏
  『我が社における研究開発に基づく国内外への事業展開』
○プレゼンテーション3件 (協議会活動報告 他)
KICC普及セミナー宮崎 ~九州のイノベーション創出基盤の強化に向けて~
開催日 平成21年2月13日(金)
開催場所 ウエルシティ宮崎(宮崎市)
参加者 75名
概要 ○特別講演2件
 ・(株)果実堂 取締役会長  井出 博之氏
  『「産・学・官」連携よる新しい「農(脳・能・濃)」の構築』
 ・鹿児島大学 産学官連携推進機構 産学官連携部門長 安部 淳一氏
  『産学官連携による新しい食品の開発の道程』
○プレゼンテーション3件 (協議会活動報告 他)

 

(3)各種普及活動
前記の普及セミナーのほか、次の会合等を通じて協議会事業の普及促進に努めた。

主な会合等(主催機関) 開催日
(場所)
参加者 開催概要
生産計測技術分科会(KICC) H20.12.22
(福岡市)
51名 ・KICC事業及び生産計測技術分科会の取り組みの紹介を通したPR
カーエレクトロニクス分科会(KICC) H21.2.25
(北九州市)
37名 ・KICC事業及びカーエレクトロニクス分科会の取り組みの紹介を通したPR
農工連携分科会(KICC) H21.2.16
(大村市)
70名 ・KICC事業及び農工連携分科会の取り組みの紹介を通したPR
有害菌・機能の計測研究会での講演会(KICC) H21.1.28
(久留米市)
29名 ・分科会・研究会の取り組みの紹介を通したPR
大学等共同研究センター長との意見交換会(KITEC) H20.10.9
(鹿児島市)
29名 ・国立大学の共同研究センター長等に対し、KICC事業に対する理解・協力を要請
マッチングプロデューサー連絡会(KITEC) H20.11.13
(熊本市)
25名 ・KITECのマッチングプロデューサーに対し、KICC事業」についての理解・協力を要請
産業技術総合研究所九州センター研究講演会(AIST、KITEC) H21.2.20
(福岡市)
168名 ・産学官の関係者に対し、KICC事業の紹介や技術相談対応等に関するPR
広域連携推進検討ワーキンググループ会合(AIST) H20.11.10
(鳥栖市)
20名 ・九州各県公設試の関係者に対し、KICC事業の「機器DB、ワンストップサービス」について説明し、協力を要請
九州・沖縄地域産業技術連携推進会議(九州経済産業局) H21.2.12
(宮崎市)他
50名 ・九州各県の公設試所長等に対し、KICC事業に対する一層の連携を要請
車載ソフトウェア開発体験報告会(FAIS) H21.2.6
(北九州市)
20名 ・関連企業の関係者に対し、KICC事業の紹介や分科会活動をPR
九州・山口地区機器・分析センター会議(当番校:九工大) H20.11.28
(北九州市)
19名 ・各大学の機器分析センター長等に対し、KICC事業やDB構築の協力を要請
地域連携研究コンソ-シアム大分(大分大学) H20.11.27
(大分市)
18名 ・大分県内大学の関係者に対し、KICC事業の紹介や進捗状況を説明
[注]
 ・KICC:九州イノベーション創出促進協議会
 ・KITEC:(財)九州産業技術センター
 ・AIST:(独)産業技術総合研究所
 ・FAIS:(財)北九州産業学術振興機構
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